知らずに送ってる?お中元・お歳暮の起源

お中元・お歳暮の本来の意味

夏にはお中元、冬にはお歳暮、一年間お世話になった人に贈るものです。
毎回、何を贈らせて頂いたらいいかと悩みながらですが、お世話になった人への感謝を改めて感じる行為です。
何気に親から教わり、続けている習慣ではありますが、本来はこういった意味があって、お中元とお歳暮になったのだと知っておくと、また気持ち違いながら、贈り物を選ぶ事ができるのではないでしょうか。

普段よりお世話になっている人に対して贈り物を渡すことを言います。
お中元を贈る時期は、一般的には7月の初旬~中旬で、お歳暮の場合は12月中旬~下旬ごろとなります。
ただし、これは地域によっても異なることも覚えておきましょう。

起源は日本の伝統行事

元々は日本古来の行事である1年を2回に分けて先祖の霊を迎えてお供え物をする御魂(霊)祭りと呼ばれる祀りがあった事から始まっています。
そこから、大きな家では、分家より本家へ贈られたり、嫁ぎ先から実家などへお供え物が贈り届けられたりといったことがあります。
もともとは神仏行事だったのですね。

当時は、年の瀬を超えて無事に新年を迎えるための必需品として、魚や米、お酒、お餅といった日持ちのしやすい食材を贈る習慣がありました。
しかし今は贈る品物の傾倒も変わっており、タオルや食用油、コーヒー、食器などのように、実用的なものに変わりました。

本来「年の暮れ、歳末」と「お歳暮」は同じ意味の言葉ですが、年末にお世話になった人に感謝する年中行事の歳暮周りが短縮されているそうです。
時期が違うだけで、お中元とお歳暮とはほとんど同じ意味があり、感謝の意を奏するのには変わりはありません。

中元というのは7月15日を表しており、中国における重要な祭日でした。
3人の天神様の誕生日を祝福し、そのお祝いとしてお供え物をしたのが始まりだと言われています。

日本の場合には、いわゆる先祖供養を行う「お盆」が毎年夏にあります。
お盆になるとお墓参りなどに行く方も多いと思いますが、儀式としては、迎え火・送り火・盆踊りなどを行うのが通例で、その中に「盆礼」という儀式があります。
先祖などの亡くなった霊が帰ってきて迎い入れる、また先祖を供養する意味もあり、物品を取り交わしたようです。

これが中国のお供え物と関連付けて、現在のように盆に贈り物のやりとりをするようになったのです。
室町時代にはこれが公家にも広まっていき、江戸時代になると一般市民の間にも広まりました。
年神様に供えるためのお神酒の酒肴に由来して、今でも新巻き鮭や数の子などを贈られていると言われています。

もともとは、そういった歴史ある行事の一つとして大切な祀り行事だったものが、今でも人と人のつながり、人への感謝として引き継がれているという事なのです。